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□バジリスク〜第三章〜
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…まとめると、スピリットは庶民の出で、10歳の時に軍の実技試験を受けて合格したらしい。
この時代での科学は、簡単に言うと魔術や錬金術などを理論的に解明することをいうのだが、その分リスクや難易度が上がり、扱える人間が減って来ている。
そこで軍が考えた事とは、幼いうちから優秀な血脈の子供を教育し、優秀な科学者を育てること。
スピリットは、ここには6歳の頃からいて、軍に育てられたらしい。
「はぁ〜。凄いエリート人生ッスね」
…自分とは違いすぎる……
「しかも班長って有り得なくないッスか?」
『30年分ぐらいの苦労と努力を、この10年ぐらいに詰め込んだからね。科学者だったら、研究だけじゃなくて戦場で、いかにそれを生かせるかってことも重要視されるから、それなりの身体能力も大切だし、それをいかに使うかのセンスも大事だからね』