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□バジリスク〜第三章〜
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「…あの、前から来る彼って誰ッスか?」
『ん?彼かい?
聞いてくれたまえ!…っとちょっと科学班長来ていただけませんか?』
青年が、不意にこちらを見る…
『いいですよ…』
少し不機嫌そうで、眠たげだが、キリッとした瞳がとても綺麗だ。
『いやぁ。すいませんね。お忙しい中わざわざ。この子は、ミハイル=モニーケ君
今日から貴殿の所でお世話になる子だよ。モニーケ君、君が配属された科学班の班長であり軍部直属科学部班、班長スピリット=ナイトレイ殿ですよ』
「はい!って…え?」
…嘘だ…
この青年どう考えても自分と同い年にしか見えない…
『初めまして。ようこそ科学班へ。俺は班長のスピリット=ナイトレイ。
イーブン大尉。これから彼女に軍内の案内すんの?暇だから俺が案内しようか?』
『班長のお仕事に差し支えのないようでしたら…』
『今の所、暇だからいいよ』