Trust Me?
□深い海の底
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緩やかに 冷たい闇がうねる
指先ひとつ
自由に動かせないあたしの身体は
なぶられ
たゆたう
唇をかみ締めたいほどもどかしいのに
それも叶わなくて
息苦しくなるはずもないのに
胸が苦しくて
うつろな瞳で見上げる先に
光はひと筋も射してはおらず
見上げているのか
見下ろしているのか
それすらわからなくなる
深い闇
こぽ、と
闇を揺らして立ち昇ってゆく小さな泡は
あたしの思いを伝えてくれるだろうか
・・・あたしを見つけて
あたしの身体が泡になって消えてしまう前に