BLACK★STAR

□嫉妬
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レオンやパンサーたちと武器の手入れをしていると、急に不機嫌そうな親分がやって来て私だけ呼ばれた。
怒らせた覚えもないのになんでこんなに不機嫌なのだろう?私はこのまま黙って着いていくのも嫌なのでストレートに聞いてみた。
『ねぇ、親分。私に何のようですか?』私はスターウルフに入隊する上で他の男の隊員と性で差別されるのは嫌なのでトレーニングも男以上にこなしてきた。それ故に親分に認められそこから色々あって恋人の関係になれたのだが。
親分は無言のままだった。ただ鋭利な視線を私に向ける。ああこれは確実に怒っている。
気まずい空気が流れる。しかしそれを先に割ったのは親分の「ここだ」と言う声だった。
壁に微妙に彩度の違う色のパネルがある。それを押して暗証番号を入力すると、空気が抜ける音と同時に壁がドアの様に開いた。隠し扉だ。
彼の顔を伺うとさっきと同じ視線のまますっと暗がりへ入っていった。私も急いで後をついて行くと隠し扉が閉まるのが分かった。
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