ジャ○ーズ 気象グループ

□ちょっとまってて。
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「…り、リーダー…??」
そのままの姿勢で動かない大野に思わず声をかける。
「…にの」
「はい。ぇ、…りっ…!?」

ちゅっ…と小さな音をたてて、二人の唇は離れていく。
一瞬、何が起きたか分からずに大野を見つめている二宮。大野は酷く優しく彼に笑いかけた。

「色っぽいよ…、にの…。」
耳元で吐息を含ませて囁かれる。彼の声にはなんというか…欲望の音が含まれていた。
「…んぁっ…」
背筋を這い上がるような感覚に思わず声を漏らしてしまう。


…なんだ、これっ…!?
身体が熱くなって息があがる。大野の声はやっぱり特別なのか、などと考えてると、大野の左手が腰に回った。
「…ぁ…っ」
大野の口が、「限界」と動いたのがみえた、その瞬間…。

「にのーっ!!でばんで〜すっ!!」
バターン!!っと声と同じくらい元気に音をたてて、相葉たちが入ってきたのだった。

急な音にビクッと二人は反応し、空気はいつもの色にとってかわる。

「…あれ??二人ともなにやってんの??」
後ろからヒョコッと桜井が顔をだしたところで、大野はため息をついた。

「にのをいただくとこだったのに、もう〜っ!!」

…げっ!?

二宮は顔がかっと熱くなるのを感じた。
「えーっ!?抜け駆け!だめだし!!」
「大野さんは油断も隙もないねー!!」
「いーじゃん☆好きだもん!ヤりたいさかりだし??」
二宮はあくまでも冗談ぽくみせるスタンス、演技力に恐れ入った。他のメンバーもすっかりいつもののりだと思っているようだった。
「リーダー、どこいくの??」
松本の問いかけに、大野はにやりと意味深な笑みを見せる。
「…トイレだよ。我慢してたからねオレ☆」
その意味が二宮にだけは伝わって、身体が急にあつくなった。

大野が楽屋をでていき、相葉は二宮に「撮影いってらっしゃ〜い♪」と背中を押す。
いつものポーカーフェイスで答えて撮影に、と、中から松本も廊下にでてきた。
「にの!!」
「ん??なんです??」
「…あのさ、リーダーには気を付けろよ?」

その言葉にドキッとして、思わず松本を見上げてしまう。
「はぁ、こんなことして…大野もあなどれないよな。」
「???こんなこと??」
「ホラ、ここ」

松本は二宮の首筋をそっとなでる。思わずひくんっと動く喉に松本は頭を抱えたくなった。

「ごほんっ、これだよ!!リーダー、赤いボールペンで絵かなんか描いてたんじゃねぇの??」

松本の指には赤いインク。大野が顎を掴むときに触れて残っていたものだろう。
それをみて、そのインクがついてた場所を考えて…

…っ〜!!!!

二宮は口を塞ぐ。
「つまりそゆこと。気を付けろよ。…おれらもみすみすリーダーに渡さねぇから。」

最後の方は二宮に聞こえないようにこっそりと呟いた。


松本が去っていっても、二宮はその場に立ち尽くしたまま。

やがて、両手で顔を覆うと、壁に寄りかかる。
「あの人…サイッテー…」

自分の敏感さには全く気付かない。それがどれだけ周りを魅了してるのか…。顔を赤らめてるその様子は誰かみていたら襲いたくなるのも当然な位で。

はあ〜ぁ、と大きなため息をつき、二宮は、ADさんが呼びにくるまで、天井を眺めていた。






あとがき*
ちょっとエッチィのを目指しました!
にせキスマークをつけて、オレのもの宣言した大野くんです。
卑猥さはギミックゲームみたいな感じ…ですかね…!
やっぱりみんなに愛されてる雰囲気に…!そんな彼が好きなんです。ありがとうございました!!ひぇぇ
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