ジャ○ーズ 気象グループ

□ちょっとまってて。
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「にの、ちょっといい??」
「なんです、リーダー??」

撮影現場の楽屋。ソロシーンの撮りだから、メンバーは撮る順番待ち。
今は相葉が撮影中で、暇だから見学するといった松本と、ロビーに新聞をもらいに行くといってでてった桜井。
そして、楽屋に残ったのはゲームに夢中の二宮と、さっきからそんな彼をスケッチしてる大野の二人。


「一瞬でいいからさ、こう、とまってくんね??」
大野がこう、といいながら顎をくっとあげる。下ばかり向いてる二宮をかいていて構図に飽きたようだ。
「え〜、今いいとこなんですよ〜。」
「いいじゃ〜ん、にのぉ〜。おいらの言うこと聞いてよ、おいら年上よ??リーダーよ??」
だんだん声を大きくする大野に、二宮は一旦ゲーム機をテーブルにおく。
「はいはい!!わかりました!!こうですか??」
ため息を吐きながら、斜め上を見上げて見せる。その様子をみて大野はムフフと笑った。
「なんですかアナタ、笑って。」
「ん、だぁってオレ、にののその角度、色っぽくて好きなんだよね」
「はぁ、変態ですかアナタ」
真剣に手を動かしてるくせに口ではふざけたことを言う。

「…リーダー、どこまで本気でいってるの??」
二宮は小さく呟いた。

…沈黙。
もくもくと手を動かす大野に、その声は届かなかったらしい。チラッと横目で見ると、まだ首の辺りを描いているようだった。

「リーダー、オレ、相葉さんの次だからあんまり長くは描けませんよ??」
「………」

また答えない。二宮はもう一度小さくため息をついた。

「いつでも本気だよ。」
「…はい??」
突然大野が呟いて、思わず顔を動かしてしまう。
「にの、顔。」
「あ、はいはい…。」
再び顔を上に向けると、大野はふいに立ち上がった。
「角度変わっちゃった、もちょっと、こう…」
「…ぁ…」
大野が二宮の顎をすっと持ち上げる。その瞬間に視線が交わって、二宮はなぜかドギマギしてしまった。
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