ジャ○ーズ 気象グループ

□テレフォンタイム☆
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翔さんが北京へ旅立っていった。
いつも一緒にいたせいもあって、やっぱり寂しい。

「翔くん、今頃何してるんだろうね〜。」
楽屋で相葉ちゃんがノンビリ言う。
「いっぱい有名人と話してんだろうなぁ〜。」
いいなぁいいなぁと相葉ちゃんは椅子から出てる足をブラブラさせる。

「んふふ。」
突然リーダーが笑いだして、メンバーは顔をそちらに向ける。
「どしたんです??リーダー」
「え〜??んふ。にのを独り占めできるなぁ〜って」

「…は??オレですか??」
ニコニコするリーダーと不満がおの相葉。
「えー!!ズルいよリーダー!にのは今日オレと遊ぶのっ」
「相葉さん、まだ約束してないんですけど…。」
「まてよ、にのはオレと海行くの。」
「まつじゅんずるいよー!!」
松本まで会話にはいってきて、誰とも約束していない二宮はちょっと戸惑った。

…と。
ブーッブーッブーッ

「うわ!びっくりしたぁ…あ、オレ??」

突然二宮の携帯がふるえ、ディスプレイをのぞくと。
二宮の顔がぱっと明るくなる。

「あ〜っ!!にのってば!!翔くんでしょ!?」
「そうですよ??相葉さんちょっと静かにしてくださいね。」

メンバーの中で自分に電話をかけてくれたことが純粋に嬉しかった。
「はい、もしもし??」
『…にの??』

今日1日聞いていなかった低い声にドキッとする。

翔さん、こんな声だっけ…??

「あ、えと、お疲れさま!!どうです?北京は??」
『いや〜、すごいよやっぱり!!北島選手の金とる瞬間とか最高!!』
そいえば、さっきマネージャーにきいたっけな、と思いだし、興奮気味の桜井の声に笑みがこぼれる。
「随分と楽しんでますね?日本には帰りたくなくなっちゃったりして…??」
くすっと意地悪にいってみたら、桜井は、はぁ〜??と独特の声をあげた。
『んなわけないっしょ、つーか、にのメンバーにセクハラうけてない??』
「セクハラですか??あはは、うけてますよ〜いつも通りに。」
明るく笑うと、横からリーダーたちがひょこっと顔を出す。
「翔く〜ん!おみやげね〜☆にのはもらうけど!!」
『はぁ!?大野さん!?マジダメだからね!!』
「オレもオレも!!」
ぎゃははと笑ながら相葉が受話器に顔を近づける。
「はやく帰ってこないと、にのにオレのサーフィンする姿を見せて惚れさせるよ〜」

『ちょ、ちょっと!?松潤まで!?最悪だよ、も〜』
桜井の情けない声が聞こえてきて、一同大爆笑。二宮もははっと思わず笑ってしまった。
ひとしきり桜井をからかって、メンバーが席に座るのを見て、二宮は、
「あ、じゃあ翔さん、電話ありがとう。そろそろ切った方がいいんじゃ…」
『にの』
終わりを告げようとしたら急に桜井の真剣な声がして、ふと言葉が止まってしまった。


『会いたいよ』

…!!??

「…へっ!?」
思わず間抜けな声が出て、桜井がくすっと笑うのが聞こえた。

『なぁ〜んてね!!んじゃ、取材もどるわ!』

なんだ、冗談だったのかと息をついて二宮は受話器を握り直した。
「うん、気をつけてくださいね」
『さんきゅ。じゃあ…、あ!!にの!』
「はい?なんです??」

『大好きだよ』


プツッと切れる音がして、ツーツーとなる電話を二宮は握ったまま動かない。

そのようすを見て大野が呟いた。
「ちっ、翔くん、帰ってきたら覚えてろよ…。」

その豹変ぶりに相葉と松本が顔を見合わせ、こわ〜い、と囁いた。

翔さんはバカだ。そんなこといわれたら……俺だって会いたくなる。

二宮は顔を赤くしたまま、眉を潜めて携帯電話を口元にもっていく。
その仕草は酷く可愛らしくて、「にのーっ!!!!」という声と共にほかのメンバー三人に抱きつかれるはめになった。


一方北京では、思わずいってしまったセリフに、自分で赤面してしまった桜井が同じ仕草をしていたのだった。








★あとがき★
翔くんが北京へ…!!きっと日本で応援しているだろうメンバー。そしてやっぱりにのと翔くんびいきです。そして大野さんがにのを好きなのは譲れないんです!!笑
ここまで読んでいただいてありがとうございました!!

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