ジャ○ーズ 気象グループ

□夏の日
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今日もいつもの五人で番組の撮り。

「あ〜、あち〜!」
「やっぱ五人もいるとクーラーこなくない??」
椅子にもたれる松本と、うちわで自分をあおぐ相葉が楽屋に入るなりだるそうな声を出す。

「にの〜、お茶!とって〜♪」
「相葉さん、すぐ近いじゃない。」
「やだ〜」
はいはい、とだるそうにクーラーボックスからペットボトルをとりだす二宮。
「みんなのも、とりますー??」
「いーよ、俺渡すから。」
「へ?」
急に横から手が伸びてきて、クーラーボックスの中に入り込んできた。
「大野さ〜ん、なげるよ〜」
「よしこぉーい!!」
桜井のパスに冗談めいて答える大野。そのとなりで相葉が、ぎゃはは!!と笑い声をあげる。
「ほら、にの。」
「あ、どうも…。」
そのとき、ちょっとだけ指先が触れた。

ガタンっ。

「…あ。」
「ちょーっと、なに!?俺から渡されたら不満!?」
苦笑を交えながら桜井が落ちたペットボトルを拾い上げる。
「いやいや、ちがいますよ??ちょっと手がすべって…」

あ、ヤバい。

顔が熱くなってくる。
「…にの??」
大野が声をかける。

リーダー、椅子に座ってるくせに…人一倍気配に敏感なんだから…ここは流しておいてくださいよ…。

赤らめた顔を見られたくないのに、桜井と大野が顔をのぞき込もうと近寄ってきた。
「え??いやぁ、暑いですね、ちょっと立ち眩みしたよ〜!!」

「マジで大丈夫??顔あけぇし。」
「おっ、俺に惚れちゃった??」
「相葉ちゃんにとられるなら俺がもらうよ〜だ」
「なにそれリーダー!!」
また相葉のぎゃははという笑い声。
「にのは、おれのだから、さわんないでよね!!」
「翔くんまで!!」
四人で笑い出すから、二宮もほっと安堵の息を漏らす。
「いやいや、俺は誰のものでもないですよ〜。」
いつも通りのポーカーフェイス。
でも…。


ほんとは気付いてほしいんですけど。

こっちばっかりドキドキしてるんですが??
「…翔さん。」
「ん??」

桜井の裾をそっとつまんで、引き寄せる。そして手に軽いキス。
「なになに?どしたわけ??」
「ずっこいよ!!おいらも〜」
「大野さんにはしょっちゅうしてるでしょ?」
大野がぷ〜っとむくれて、桜井はちょっと動揺している。


「翔さん、ドキドキしてます??」
にやっと口許をゆるめて上目遣いでみあげると、
「う〜ん、…ドキドキした、かも。」


今はこれくらいでいっか。

「覚悟しといてくださいね??」

桜井にだけ聞こえるようにこっそりと。

「…にののほうもね。」
「へっ!?」
耳元で、予想外に囁かれ力が抜ける。


夏の暑い日。こんな暑さなら、いつでも歓迎かもな…と、口角をあげた桜井をみながら思った二宮だった。




★あとがき★
ありがとうございました!!うわぁ、もやもやした感じになったような…。二宮くんと翔さん、大野さんが好きです★ほのぼの的なのりが…。今回はにのが翔さんにラブ?か??というのりです!

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