小説

□久々の訪問者
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「白渡先生っ!あのー、さっきの化学式が解らないんですけど…。」
「ん?あぁ…こいつはこいつとは結び付かないんだ。
だから酸素と結び付いて酸化する。
酸化した後に熱を加えると白くなる。
これがこの式な。んで、…って、お前…この式途中じゃねーか!」

女子生徒は笑いながらごまかそうとする。

「ったく…!ペン貸せ。」

眼鏡を掛け、シャーペンを受け取ると、
先程まで黒板に書いてあった式をスラスラとノートに書いていく。

「…よし。ほら。」
「あ、ありがとうございます!!」
「んじゃー、これを理解してくる事が宿題な?じゃ、頑張れ!」

そう言って片手をあげて去っていくその後ろ姿に回りに居た女子生徒達は見とれていた。





『不歓迎、大歓迎』






 




 
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