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□いかないで‥
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「ごほっ‥っ‥ごほっごほっ‥」

「骸‥大丈夫かい‥?」

「……はい‥」

「そう‥
ならよかった‥」


必要最低限の物しか置いてないシンプルな大きな部屋の中に
ベッドで苦しそうに寝ている藍色の髪の少年とその少年の看病をしている黒髪の少年がいた。

藍色の髪の少年ー骸は、どうやら風邪を引いたようで顔が赤く汗が酷い。

骸を看病している少年ー雲雀は、骸の手を握りながら流れる汗を拭ってやっている。


「骸‥お腹空いてない‥?」

「…へ‥き‥ですっ‥」

「じゃぁ喉は‥?
乾いてないかい‥?」

「…………」

「……これ‥飲みなよ‥」


雲雀は沈黙を肯定と見て
近くのテーブルの上に置いていた水を骸に飲ませた。


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