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□離さない
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「骸っ!!
早く起きてよっ!!」
1人の少年がベッドでぐっすりと寝ている少年を起こしている。
しかし寝ている方は全く起きようとしない。
……ぶちっ‥
何かが切れる音がした。
それからすぐ起こしている少年ー沢田綱吉ーはぐっすり寝ている少年ー六道骸ーの顔に手を伸ばした。
そして‥
「Σ痛いっ!!痛いですっ!!
やめてくださいっ!!やぁあっ!!」
「さっさと起きないお前が悪いんだよ‥w」
骸の耳を思い切り引っ張った。
骸は痛さに飛び起きたのだが綱吉は手を離そうとしない。
「やぁっ‥綱吉っ‥
痛いですっ‥」
骸はだんだんと涙目になって綱吉を見上げる。
「っ‥//////」
それを見た綱吉はぱっと手を離し顔をそむけた。
「っ‥もうっ!!
何なんですかいきなりっ!!」
骸はそんな綱吉などお構いなしに文句を言う。
最初は黙って顔の熱を冷ましていた綱吉だかだんだんイラついてきた様子だ。
「…骸‥」
「だいたい綱吉は‥」
「骸?」
「Σ!!
…つ‥綱吉‥?」
「お前さぁ‥何さっきから文句ばっかり言ってるの?
朝になったから起こしてあげてるのにぐちぐちぐちぐち‥」
「え‥あの‥」
「てか俺がダメ出しされるのっておかしいよな?
この家にお前を住まわせてやるよう頼んだのは俺。
お前の世話してやってるのも俺。
つまりお前のご主人様は俺。」
「っ‥綱吉っ!!」
「ん?何?」
「っ‥!!
…えっと‥ごめん‥なさい‥」
「くすっ‥
分かればいいんだよ♪」
綱吉は今まで出していた真っ黒なオーラを消していつものような綺麗な笑顔を骸に向けた。
「(綱吉には逆らわないようにしましょう。)」
骸がそう心に決めたのはもう必然的だ。
「骸‥今何か失礼なこt「つーく〜ん!骸く〜ん!ご飯出来てるわよ〜!!」
「Σ!!
ご飯ですって!!
早く行きましょうっ!!」
「……ちっ‥」
骸は逃げるように綱吉の部屋を出て行った。
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