その他小説
□繋がり
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『さよなら ブラック‥』
そう言って背を向ける薄緑の髪の青年。ただ僕は黙ってそれを見送っていた。去っていく背中を見つめ、頬に何かが伝っていくのを感じたまま‥。
あの日から僕はずっとあの光景を夢に見る。晴々とした、しかしどこか悲しそうなNの顔、そして別れの言葉。
その夢を見るたび、目を覚ますと頬が濡れていた。
寄り添うように眠るパートナー達。その中で夜に浮かぶ白い姿のポケモン、レシラムが起きた主人に気が付きのそりと顔を上げた。そして頬に伝う涙を拭うようにすり寄る。
まるで『大丈夫』と言うように。
それに僕は安心したかのように心が落ち着くのを感じる。
例え離れていても、彼と僕、そして白と黒の龍が繋がっているから。
end
**後書き**
不完全燃焼です‥。
頭の中にレシラムと寄り添って眠る主♂の図が浮かんで文字をあててみたのですが、何か纏まらなかった‥。