その他小説

□たまには崩してみたい君の顔
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「ポッキーの日って何だい?さっきチェレン君のレパルダスがチェレン君がポッキー持って君を探してるって言ってたんだけど何かあるの?」

まるで子供のような表情をして言った彼に、出てきた名前の人物にどす黒いオーラを出してしまったが彼のあまりの純粋さに思わず少し表情を崩してみたいと柄にもなく思ってしまった。

「‥チェレンはほっといてじゃあ一緒にやろうか?」
「?やるって?」

この日にポッキーを使ってやることなど一つしかない。昔ブラックはチェレンやベル、ホワイトともやっていたこのゲームは閉鎖的生活を送っていたNは知らないようだ。

「一本のポッキーをNはそっちから食べて、僕は此方から食べるんだ。あ、でもちょっとずつ、折らないように食べるんだよ?」
「うん、わかった」

素直にブラックの言うことを聞くNに若干申し訳無いと思う感情とこのゲームに対するNの表情がどう崩れるかの好奇心が混ざりながらゲームが始まった。

‥ポリポリポリ

「「‥」」

無言で少しずつ食べ進める二人。
昔やった時は皆最後まで行き着くこと無く最初の一口二口でギブアップしてたが、Nは何事もなくポッキーを食べ進める。

ブラックはNの表情の変化が見たくて時おりNを見る。
だがまだ何もリアクションがなく、ポッキーは次第に短くなってきた。

‥ポリポリポリ

そこで改めてNを見たブラック。
視線はポッキーに注がれている為気付かれて無いが、髪の毛と同じ色のエメラルドグリーンの長めの睫毛にキラキラと輝く瞳に一瞬ポッキーを食べることを忘れそうになった。
Nの表情も崩れず、寧ろ段々と短くなるポッキーに此方が表情を崩す。

「‥(///っ!そろそろマズイか?)」

そう思うも自分から誘ったのにここで負ける訳にはいかなかったが既に未知の領域になってきたこの距離に思わずギブアップしそうになった。

グイッ!

その時急に腕を掴まれ何かに包まれたかと思うとくわえていたポッキーが二人のちょうど真ん中でポキンと折れた。

「??!!///」

いきなりの事で混乱したブラック。

「あっ、ってN‥?!///」

しかし行動を起こしたNは折れたポッキーをくわえたまま更にブラックに翻弄した。

「んっ‥??!////」

突然唇に柔らかい感触がしたと思うと口の中がポッキーと一緒に別のものが入ってきて、ポッキーと別の甘いものでブラックの口内と脳をドロドロに溶かしていった。






「ご馳走様ブラック君」

ニッコリと、しかし嫌味ったらしくないキラキラとした無垢な笑顔を見ながら逆に表情を崩したブラックが息も絶え絶えにNを睨み付ける。

「‥お前、実は、知ってたでしょ///!」
「"ポッキーゲーム"のこと?ううん?今日初めて知ったんだよ?」

怒鳴られた事も解らずキョトンとしながら首をかしげるN。煮え切らない怒りと恥ずかしさでもう二度とNの表情を崩そうと思わないことを決意したそうな。



END



*おまけ*
N「でもポッキーの正しい食べ方は女神達が教えてくれたんだ」
黒「正しい食べ方?!」
N「二人向かい合ってポッキーの先端から食べあって、お互い後少しになったら抱き合って、その時ポッキーが折れたら互いの口の中に残ったポッキーを共有する。って女神達が教えてくれたんだ。そうか、普段一人で食べるポッキーをポッキーの日はこの正しい食べ方で食べるんだね!」
黒「違う違う、全然違う!」


**後書き**
書くつもりはなかったけど他のサイト様達がポッキーネタをやってたのでちょっと便乗してみました。

これはN←黒と見せかけたN黒‥ですかね?Nを振り回そうとした黒が逆にNに翻弄された感が‥。
女神のキャラがおかしい。
黒はN以外には鬼畜ってか性格悪い。特にチェレンの扱いが酷い。Nがその場にいなけりゃ酷い酷い。
Nは純粋すぎて間違った知識を教わってます(主に女神から)トモダチとはいつもやってるので特に疑問に思ってなかったりする。
そして当方のチェレンはまだキャラの固定はしてないが色々変、てかおかしい。黒が好きなのに素直になれなくてツンデレるのに黒がその場にいなけりゃ暴走。その内設定考えます。

11/14 移動&修正しました



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