OP

□いちねんのこい
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「おい、ナミ」
「やだゾロ!あんた飲みすぎよ。べろんべろんじゃないの」
「あいすくりーむ……」
「アイスクリーム?」
「残念だった、な」

そこまで言って、ゾロは力尽きたように倒れた。
大いびきをかいて心地よさそうに眠っている。

アイスクリームとは、おそらく今日のおやつの話だ。
せっかくナミさん専用だったオレンジアイスが、敵襲によって溶けてしまった。
材料も残っていなかったので、次の島にたどり着くまでおあずけになってしまったのだ。

「なぁに?またったく。こんなとこで寝たら風邪ひくわよ」

ナミさんは自分の着ていた上着をゾロの上にそっと被せて、女部屋へ戻って行った。
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