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□僕とマキシ
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ナルビク波止場。アクシピター付近のそこに、ジョシュアはいた。
海は好きだった。マキシミンやリチェと旅をした時のことを思い出せるからだ。
しかし今のジョシュアは、あえて何も考えずに、ただそこにいた。

先日、一人で酔っぱらいのブルーホエールに行った所、マキシミンが少年とも見える少女と共にいた。
何でもオルランヌの皇女で、以前マキシミンのパートナーだったらしい。
イスピン・シャルルというらしい。彼女は本名も言おうとしたのだが、マキシミンが「長くて面倒くさいから」という理由で、言わなくていい、と言った。
僕もイスピンも抗議したのだが、それでもイスピンは口を尖らせつつ従っていた。
仲が良いんだな。
そう思った。
「…はぁ」
「ジョシュア?」
そっと溜め息を吐くと、声をかけられた。
その人物は…
「シベリン、さん?」
シベリン・ウー。
昔ボリスの一時的なパートナーだったというナヤトレイの、本当のパートナーだ。
「はは、シベリンで良いって」
仲間内で俺の事さん付けなんてお前だけだぜ?
そう言って笑う彼は、ひどく大人だ。
「わかったよ、シベリン。」
「よろしい」
どこか、ヒスファニエおじいさんと似ている気がする。
と言ったらシベリンに失礼かもしれないが…(そもそも彼とおじいさんでは世代が違う)
「何やってたんだ?こんなところで…」
何か珍しいモンでもあったのか?とキョロキョロと顔を動かすシベリンは、やはり少し子供っぽさもあった。
「いえ、別に…ちょっと物思いにふけってて…」
「物思い、ね。けど、悪いこと思い出してたんなら、あんまり思いつめんなよ?」
「…?」
助言をしてくれようとしているのだろうか?
けれど何か、違う気がした。
頭をひねっていると、シベリンは小さく笑った。
「…マキシミンがさ、言ってたぜ?」
「は?」
「ジョシュアは考えすぎると危なくなる奴だ、って。ぐるぐる回って最初のとこまで戻って来りゃ良いが、それがなかなか戻って来ずに、いつの間にか異世界あたりに飛んで行っちまってるんだとさ。」
失礼な話だ。自覚はあるけど、そこまで言わなくても良いじゃないかと思った。
マキシミン…彼がそういう性格なのは、無論承知しているのだが。
「よく見てるよなあ、お前のこと。まあ、昔からの友達だっていうんだから、当たり前か?」
ニヤリと笑うと、シベリンは、さっさと仲直りしろよ、と言って去っていった。
別に喧嘩してたわけじゃないんだけど…。
けれど僕は、シャドウ&アッシュまで全力疾走した。
マキシミンに会うために。












短編は短編として強制終了。(意味がわからない)
とりあえずジョー君をピン子に嫉妬させてみたかったんです。
マキシはリチェに嫉妬するといい。
その時はブルーコーラルで…!


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