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□夫婦喧嘩
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ねえマック君、聞いてる?

「…何を?」

だから、僕のこと好きか、って。

「…嫌いだ」

…何でさ?

「嫌いなモンは嫌いなんだ」

じゃあ昨日の夜僕にした事は?というか毎晩君が僕にしてる事は?僕は毎朝足が立たなくなるくらい負担がかかってるっていうのに、あれは愛あっての行動じゃないわけ?

「……嫌いだ」

…ふぅん。

「だいたいお前は気がつけば死体ごっこしてるような馬鹿ガキのクセして何が愛だ。そんなもんリチェにでもやってろ」

リチェにはもちろんあげてるさ。そうではなくて、僕はマック君の愛を確認してるわけ!

「そんなものはない」

…もういい。実家に帰らせていただきます。

「馬鹿言え、ここはお前の実家だろ!」

うるさいなぁ。…ハゲるよ。

「黙れ!」

僕は夕焼け島に帰ります。それではさようならマキシミンさん。

「待て待て待て!何で急に敬語なんだよ、マキシミンさんて何だマキシミンさんって!」

じゃあ行こうか、ケルス。

「何でケルスは連れてくんだよ!あんな奴より俺のがよっぽど!」

君より頼りになるし、君より愛を注いでくれるから?

「黙れー!!!、やっと平穏を取り戻したと思ったらこれかっ、くそ!!」

んっ、んぅ

「っはぁ、これで良いのかよ!」

…もぅ1回?

「何だそのハテナは!」

してくれないの?

「くそっ」

は、ぁ……、やっぱりマック君はキスが上手だね。

「嬉しくない」

大好き。

「…………………俺も。」

『…私を呼んだのは聞き間違いだったのかな?』

やあケルス、元気?

「げっ……いたのかよ」

『3分ほど前から』

じゃあ行こうか。

「は?」

『どこへ?』

夕焼け島だよ、行くって言っただろう?

「いや、それは言ったが…」

『冗談じゃ無かったのか?』

まさか。冗談なわけなじゃない。マキシミンがリチェと浮気したから、別れ話をしてたんだよ?

「どこがだよ!どこらへんが別れ話なんだー!!!」

『………』

浮気した事については何も言わないんだね…やはり真実のようだ。ありがとう、ティチエル。

「ティチエル?!あいつの言う事は十中八九冗談だぞ!!」

『どう考えてもからかわれてるだけだな…』

「な?!ケルスもそう思うよなぁ?!」

…なんかキャラ違くない、マック君?それに君は確かに僕を愛してないって言ったしね。そしてこんな大事な話をしている時にわざわざリチェの名前を出した。

「どこらへんから大事な話だったんだよ!」

ほら。

「何がほらだ!」

じゃ、僕は行くよ。

『お、おい…』

「待てこらっ…、ジョシュア!!!!」

………ぴんぽーん。

「…なっ?!」

やっと呼んでくれた…。

「は?な、?…は?」

名前。最近の君は僕の名前を呼んでくれないだろ。おい、とか、お前、とか。だからいじけて夕焼け島にでも行こうかと思って。

「…お前なぁ……」

でももう良いや。マック君も僕の大切さをちょっとはわかったみたいだし。

「ジョー君、君はアホかい…」

うーん、それそれ。良い響き。

『…痴話喧嘩に私を巻き込まないでくれ』







マキジョシュ練習。
自由気ままなジョシュアとぶんぶん振り回されてるマキシミンな感じで。


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