「…。」
「…。」


万事屋銀ちゃん、居間。

新八君は買い物。神楽ちゃんは近所に遊びに。
現在、銀ちゃんと二人きり。


「…、…。」
「…。」


さっきからずっと会話もなく、あたしは黙々と、でものんびり、洗濯物を畳んでいく。
銀ちゃんは、いつものようにソファに寝そべって、ジャンプ黙読。
聞こえてくるのは、窓の外からの鳥のさえずりと、町の人の声。

部屋は、静かだ。


「…。」
「……。」


別に、気まずいとは思わない。
話すことがないわけでもない。

ただ、なんとなーく。
いいなぁ…なんて。
何がって、この沈黙が。この静かな空間が。

分からないけど、何だか心地がいいのだ。


「「…。」」


銀ちゃんもそう思ってるのかなぁ、なんて思って、ちらっと横目に銀ちゃんを見ると、
ぱっちりと、目が合った。


「「………。」」


目が合ったけど、お互い言葉を発することもなく、ただふっと微笑むとまた作業に戻る。
いつもぎゃーぎゃー騒いで、賑やかで、楽しいけれど。

こうやって、愛しい人と静かな時間を過ごすのもいいな、なんて思った日だった。





黙の時間は愛の時間
(空気が愛になって、ひしひしと伝わってくるみたい)










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拍手ありがとうございます!
更新への活力になります(笑

ネタ浮かばなかったので選択お題から。
うーん、意外と銀ちゃん夢は大人しいものが多いですね。
よろしければ感想などいただけると嬉しいです!





1/27執筆  双幻 乙


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