銀魂

□銀色に輝く髪
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「んー…、よし、お洗濯終わりっと…。」


ふぅ、と一息。

くるりと振り返ると、
さっきまで銀時の手に持たれていたジャンプが顔面に被さっている。


「な…。寝ちゃったの?」


これから掃除機でもかけようかと思っていたのに、これではできない。
起こしてもいいのだが、気が引ける。

暫く悩み、あとでやろうと決める。


「たくもー、いつもジャンプ顔に置くのやめなよって言ってるのに。」


そう言って、そっとジャンプを持ち上げ、片付ける。
その内息苦しくなっても知らないからね、と言いながらじっと見つめる。


「…。」


ふわっ

寝返りをうつと、綺麗な銀色が揺れる。
思わず、すっと手を伸ばし、触れた。

ふわり、ふわり。

やわらかく心地よい触り心地。
窓からの日差しにキラキラと輝く銀色の髪。


「皆白髪って言うけど、ちゃんと銀色だもんね〜…。」


こんなに綺麗なのに、皆で白髪と言うのが気に食わない。

白髪の人はこんなにキラキラと輝かない。
ハゲの人でもここまで綺麗には輝かないだろうと思う。

っていうか輝きの種類違うし。


「キラキラして、ふわふわして…好きだなぁ。」


うっとりしながら髪をいじる。
いじられている本人も心地よいのか、ぐっすりと眠っている。


「眠いな…、このまま、寝ちゃおうかなぁ…。」


きらりと輝く、優しい銀色に包まれて。
ゆっくりと、瞼を閉じた。





色に輝く髪
(いつだって貴方はキラめいて、)










(銀ちゃんの髪は白髪ではない、銀髪だ!!)
/執筆  双幻 乙


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