08/08の日記

01:17
おかえり・瀬戸内
---------------
「ひっさしぶりだなぁぁあッ!!元就ぃぃいッ!!」

「•••やかましい!」

バシィッ!!

「い"っでぇぇえぇえッ!?ちょ、おま•••!一月ぶりに会うってえのにそれはねえだろぉ!?」

「うるさい黙れ」

「•••な、なぁ」

「う・る・さ・い」

「っ••••••」

「?何を蹲っておる?」

「そりゃ蹲るだろ•••久しぶりなんだぜ?会うの、一月ぶりだぞ!?」

「•••それがどうした?」

「もっとな、こう•••こういうのねえのかよ!?」

「•••なんぞ、その気色悪い手の動きは?」

「これは『待ち侘びたぞ元親、さぁ我を抱きしめるがよい!』ってなって俺が抱きしめながら会いたかったぜ元就、『我もぞ•••』俺はあんたを愛ひでぶァッ!?」

「や、やめよ•••!貴様のその裏声、聴くだけで鳥肌が•••!!」

「•••だ、たからって•••前触れなく•••肘鉄•••入れるのは、ねえ•••よ、っ•••」

「う、うるさい!貴様が気持ち悪い声を出すのが悪い!!」

「•••じゃあもっと練習すりゃ良いんだろ!」

「そういう問題ではない!そもそも貴様が我を真似るな!い、いや•••!それ以前にその台詞の内容はなんぞ!?」

「アアン?これは元就が恋し過ぎるあまりに俺の脳内•••」

「もうよい喋るな黙れ何も言うな喋れば斬る焼け焦がす」

「真顔で輪刀構えんな、日輪を召喚すんな!」

「ならば黙れ」

「わかった!わかったから一回落ち着け!な!?」

「•••フン」

「あっぶねえ•••会ってすぐ得物突きつけるたぁ、全然変わってねえなぁ•••」

「ふん、そう言う貴様こそ相変わらずの変態よな」

「お前からもらうそれは褒め言葉だ!」

「そういうところが•••もうよい、面倒だ」

「なっ•••」

チャキッ

「•••どうした?我に斬られるとでも思ったか?」

「いや、斬られるとは思わなかったが•••これも思ってなかった」

「我もぞ•••存外、輪刀が大きいようだ」

「そうか•••ってちょっと待て!お前はともかく、俺まで輪刀に入れるのを計算してなかったのかよ!?」

「我が輪刀を構えようとしたところに貴様が居ただけぞ」

「輪刀が今よりちっさかったら俺、確実に死んでたぞ!?」

「•••その時はその時ぞ」

ぐいっ!

「お•••いぃッ!?」

ちゅっ

「•••••••••」

「!?な•••っ、え•••!?」

「•••何ぞ?」

「な、にって•••お前•••今、くち•••」

「•••ただの気まぐれぞ」

「•••••••••」

「馬鹿親」

「お、おう?」

「茶を用意する•••我が戻って来るまでに貴様の土産を出しておけ」

「わ、わかった」

「•••ふ、ふん」

スタスタスタスタ•••

「•••••••••」

(い、まの•••夢じゃねえ、よ•••な?輪刀で、俺を•••引き寄せて、ちゅって•••!!)

「〜〜〜〜ッ!!」

(や、やべえ•••柄にも無く顔があちぃ•••!しっかりしろ元親!鬼ヶ島の鬼、西海の鬼神だろうが!相手を喰らわねえでどうするよ!!)

「•••にしても、あいつ•••柔らかかったぜ•••!」

(つーかなんでいきなり元就の方から•••ハッ!?ま、まさかオウム便も寄越さず長旅に出ちまったから怒ってる!?冥土の土産か!?そうなのか!?)

「•••やべえ、マジでやべえ」

(それでも良いって思う俺が居るからやべえよ、マジで•••)

「•••戻って来たら」

(焼け焦げてもハタキで叩かれても爆発喰らっても良いから改めて好きって言ってやる•••!!)

「•••んでもって、今日こそは元就とあんなことやこんな•••くくく」

ぞくっ

「っ•••?な、なんぞ•••急に寒気が•••夏風邪か•••?」

(あ〜あ•••早く戻って来ねえかなぁ、元就のやつ•••この後が楽しみで堪らねえぜ•••!野郎どもに一泊するって言っておいて正解だったぜ、はっはっは!!)



おわり

前へ|次へ

日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ