01/27の日記

10:25
共に在る幸せ・蒼紅
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「ぬぅぉぉぉぉおおッ!!」

「Haaaaaaaaッ!!」

キィンッ!!

「•••ふっ、流石ですな政宗殿!」

「HA!•••そういうアンタの方こそ、なッ!!」

「っ、せいッ!!」

ヒュンッ!!

「•••おっと!そう簡単に、取らせる•••かよ!!」

「!•••そうくると、思っておりましたぞぉぉぉッ!!」

「何ッ!?」

ガキィンッ!!

「•••はぁっ、はぁ•••」

「ハァ•••ッ、ハ•••HAHAHA•••!」

トスッ•••

「ま、政宗•••どの•••っ?」

「shit•••今日はしてやられたぜ•••」

「!と言うことは•••!」

「一本だけとは言え、竜の爪を剥いだ•••今回はアンタの勝ちだ、幸村」

「〜〜〜っ!!やったぞ佐助!今日は俺の勝ちだぞ•••って、あれ•••?」

「A-an?•••そういやぁ小十郎の姿も見えねぇな」

「そ、そんなに長く鍛練を•••?」

「そんなにして•••ねぇな、夕餉にはまだ早い時間だ」

「むぅ•••せっかく政宗殿から一本を取ったというのに•••」

「HAHA、自慢を聴く相手が居なくて残念だったな」

「じ、自慢というわけでは•••」

「謙遜すんな、この俺から一本取ったのは嬉しいだろ?」

「•••しょ、正直なところ•••嬉しい」

「素直で良い」

「•••?」

「un?どうした?俺の顔に何かついてるか?」

「そうではなく•••ただ、とても落ち着いておられるな•••と」

「そうか?」

「•••某の場合、政宗殿に負けた時は悔しさのあまり叫んでしまいまする」

「A-•••確かに叫んでたな、アンタ」

「う"ッ•••ゆ、故にその•••政宗殿は悔しくないのかと•••」

「•••悔しいさ、悔しくて堪らねぇ」

「ならばなぜ•••」

「それと同じぐらい、アンタになら負けても納得がいく•••もちろん、勝つのが1番良いがな」

「あ•••」

「俺も負けず嫌いだから、負けたくはないが•••今日みてぇなら負けても、気分が良いんだ」

「ふむ•••」

「俺が認めた幸村、アンタだからこそこんな風に悔しくても笑える•••ってことだ」

「ッ•••な、なにやら照れますな•••」

「そりゃあ•••口説いてるからな」

「•••!?」

「なんだよ、その反応は?」

「い、いえ•••まさかそのような意図だとは思わず•••」

「•••気づくの遅ぇよ、俺はずっと前からアンタにアピールしてたんだがな?」

「す、すみませ•••え?前から?あ•••あぴ?」

「遠回しだが、アンタを好きだって俺は前から言っていた」

「!?し、知らなかったでござる•••!」

「知らなかったんじゃねぇ、気づいてなかったんだよアンタは•••本当に鈍助だよな、幸村は」

「う•••た、例えば•••?」

「•••俺を、心から熱くさせるのは•••この世でアンタだけだ、真田幸村•••」

「ッ•••な、なにも再現にまで気持ちを込めずともっ•••」

「気持ち込めねぇと言いたくねぇ」

「そ、そういうもの•••なので?」

「ぽんぽん言ってたら、せっかくの想いも軽く聴こえちまうだろ?その程度なのか、って」

「そ、そう言われると•••そう、なのやも知れませぬ•••ううむ•••」

「•••okey、じゃあちょっと見て聴いてみろ」

「?」

「おれを心からあつくさせるのはこの世でアンタだけださなだゆきむら」

「••••••む」

「どうだ?さっきと比べて」

「•••同じ言葉だというのに、某を見ずに淡々と告げられるそれは•••嬉しくありませぬ」

「だろ?•••自分で言っておいてアレだが、聴いてて良い気はしねぇはずだ」

「はい•••よくわかり申した、気持ちを込めなければ言いたくないという、政宗殿のお気持ちを•••」

「HAHA、わかってくれたなら良い•••幸村」

ギュッ•••

「ま、政宗•••どのっ?」

「こういうのもあるぜ?」

「え?」

「•••アンタが好きだ、幸村」

「ッ!そ、それは遠回しではありませぬッ!!」

「だーから言ったろ?こういうのもある、って」

「っ•••ふ、不意打ちはずるいでござる•••ッ」

「不意打ちじゃねぇし•••ちゃんと宣言したじゃねぇか」

「そ、某が身構えていなければ全て不意打ちなのでござるッ!!」

「•••顔、真っ赤」

「〜〜〜っ!!政宗殿が某を喜ばせるのがいけないのでござるッ•••!!」

「嬉しいなら良いじゃねぇか」

「よ、良くありませぬ•••っ」

「cute•••」

「!す、すとっぷ!」

「A-an?kissはしたく•••」

「そ、そうではなく!!•••きょ、今日は某の勝ち故•••某がその気になった時にさせていただきたく•••いけませぬか?」

「•••つまり、俺の方から手は出すなって?」

「い、いかにも」

「hu-n•••良いぜ、そいつは面白そうだ」

「•••なぜ、嬉しそうなので?」

「アンタをその気にさせる楽しみが出来たからだ」

(•••あ、あれ?某の方が有利になったはずなのに•••何でござろう、この妙な敗北感は•••)

「〜♪•••俺を魅せてやるぜ、幸村」

「む•••某とて負けませぬ!政宗殿に某を魅せてやりましょうぞ!」

「HA!そう来ねぇとな?」

「•••ではまず、政宗殿」

「an?•••what's!?」

ぐいっ!

「•••ん」

「!!」

「ふっふっふ•••不意打ちのお返しでござる!」

「•••ッ」

「!!政宗、殿•••!まさか照•••」

「照れてねぇよ!」

「ムキになるところがかわ•••!」

「OK、わかった•••アンタ鳴かす」

「!?某は泣きませぬ!」

「どうだかなァ?」

「泣かぬと言ったら泣かぬ!」

「じゃあちょっと褥まで来いよ」

「うむ!•••し、褥?」

「何だ?闘う前から逃げるのか?」

「なっ•••!この幸村、政宗殿との勝負には逃げも隠れもせぬ!全身全霊をもってお相手致す!!」

「クク•••流石だぜ、幸村」

「そうと決まれば、さっそく参りましょうぞ!」

「ああ」

(褥で何をなさるおつもりか知らぬが•••政宗殿をぎゃふんと言わせてみせるでござる•••!!)

(竜の巣穴に踏み込んだが最後•••骨の髄までたっぷり可愛がってやるぜ、幸村•••HAHA)



おわり

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