01/08の日記
20:20
願望と策謀・瀬戸内
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「元就、久しぶりだな!元気にしてたか?」
「見ての通りぞ•••それより、久しぶりとはなんぞ?数日前に新年の挨拶だと押し掛けてきたであろう?」
「その数日が俺にとっちゃあ久しぶりなんだよ•••!この数日がどれだけ元就不足で辛かったことか•••!」
「•••年始めにあれだけ我をめちゃくちゃにしておいて、まだ足りなかったと?」
「は、はぃぃッ!?」
「•••••••••」
(お、落ち着け•••!おっ、俺が元就をめちゃくちゃに•••?年始っていやぁ、確かに元就の所に突撃したけどよ•••め、めちゃくちゃってなんだよ!?)
「•••••••••」
(あ•••そ、そう言えば•••酒に酔って気分良くなって、なんつーか記憶があやふやなとこも•••!ま、まさかその時に俺•••元就にあんなことやこんなこと実行しちまったのか!?いつも考えてるから、酔った勢いでやっちまったのか!?)
「•••思い出したか?」
「お、思い出せねえけど•••何かしちまった記憶は•••無くも無いような、あるような•••ッ」
「ならば、何をすべきかわかっているだろうな?」
「お、おう•••」
「フン、なら早く言え」
「•••元就、ちゃんと俺は責任を取るぜ」
「うむ」
「不束者ですが!よろしくお願いします!」
「•••は?」
「あり?俺が毛利に婿入りするんじゃなくて、元就が長曾我部に嫁入りするのか?まぁ俺はどっちでも構わ•••」
「構うわッ!!い、いや•••そもそも何の話ぞ!?」
「あ?だから、年明けに俺が元就にいわゆる破廉恥なことをした責任を•••」
「破廉恥だと!?いつ我にした!?いつ我が破廉恥なことをされた!?」
「お、落ち着けって!」
「これが落ち着いていられるとでも•••!?」
「ど、どうどう•••?」
「我は馬か!?」
「•••午年なだけに?」
「やかましいわッ!!」
スパーンッ!!
「い"ってぇぇぇぇえッ!?」
「•••つまらぬものを叩いてしまった」
「オイ、お前そんな奴じゃ•••」
「うるさい!貴様が馬鹿なことを言うのが悪い!!」
「ば、馬鹿なことって•••俺、元就をめちゃくちゃにしたんだろ?」
「そうだ!」
「だったら、責任取るのが筋•••だよな?」
「うむ、そうだ•••!」
「•••じゃあやっぱ俺か元就のどっちかが婿入りか嫁入り?しねえといけねえんじゃ•••」
「だから何故そうなる!?」
「え?俺が元就に破廉恥し•••」
「しておらぬわ!•••百歩譲って、仮に、貴様が我に、破廉恥したとして、みすみすやられる我ではないわッ!!」
「じゃ、じゃあよ•••俺、元就に何をしたんだよ•••?酒に酔った時にそんなことしたんじゃねえのか?」
「••••••あろう•••」
「アアン•••?」
「酔った貴様は、我の髪を掻き回し•••そのままベタベタ我に触って挙げ句の果てには抱き枕にしたであろう•••!」
「•••!?」
「貴様の馬鹿力のせいで身動きがとれず、翌朝までそのままだったせいで我の予定に支障が出た」
(新年一発目にそんなオイシイことがあったのかよぉぉぉ•••!なんで憶えてねえんだ俺の馬鹿野郎ッ•••!!)
「•••腰を痛めるなど•••我としたことが•••」
「わ、悪ぃ?」
「•••その責任を取って甘味でも寄越せと思って言っただけだったが•••貴様の馬鹿さ加減と斜め上過ぎる発想には、ほとほと呆れる」
「こ、今度来る時はちゃんと甘味持ってくるぜ!」
「当然ぞ•••にしても」
「お、おう?」
「•••貴様、意外に寛容よな」
「•••?」
(婿入り嫁入り云々の突っ込みはさて置き•••毛利家に入る気でいたとは驚きぞ•••馬鹿親のことだ、言ったとしても最初に嫁に来いだの阿呆なことを言うかと思ったが•••ふむ)
「な、なんだよ•••?」
「•••フフ、貴様のマヌケ面は見ていて飽きぬ」
「!?」
「なんぞ、文句があるとでも?」
「•••元就が俺の顔、見ていて飽きねえって•••!」
「!こ、言葉のアヤぞッ!!」
「いいや!確かに飽きねえって言っ•••」
「焼け焦げよぉぉぉぉおッ!!」
「あ"っづぅぅぅう"ぅぅッ!?」
「骨まで焼き尽くしてくれるわッ!!」
「は!?ちょ、待っぎゃぁあぁぁぁあッ!?」
「調子に乗りおって•••!我直々に躾けてくれるわ!!」
「な、なんだって•••!悦んで!!」
「〜〜っ!!気色悪いわッ!!」
スパーンッ!!
「ぐふッ•••ご褒美万歳!」
「•••••••••」
「その見下した目が堪らないッ•••!」
「•••散れ」
ドガーンッ!!
「••••••〜ξ」
(•••一々口を挟まずに黙っておれば良いものを•••本当に、貴様は馬鹿ぞ•••//)
おわり
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