12/25の日記
12:02
白景色〜オマケ〜
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オマケ
「良いお湯だったね、右目の旦那」
「ああ」
「奥州で雪を見ながら温泉なんて、寒過ぎて無理かと思ったけど•••そうでもなかったなぁ」
「丁度良いぐらいだっただろう?」
「うん、ぬる過ぎず熱過ぎずで気持ち良かったよ•••あ」
「ん?」
「でも、1番気持ち良かったのは右目の旦那に身体を洗ってもらってた時かな?ちょっとくすぐったかったけどね」
「•••そうか」
「へへ•••温泉でゆっくり出来た上に右目の旦那に背中流してもらって、ついでに右目の旦那の背中に抱きついちゃえるなんて今日の俺様ツイてる!」
(後ろから急に抱きつかれたこちらとしては、気が気でなかったんだがな•••色々と)
「後はこのまま一緒に寝ちゃおうかなぁ•••なんて」
「•••••••••」
「あはは、冗談だって!真に受けた?」
「•••そうしたいのは山々だが、アレを見ろ」
「えっ•••?」
ダダダダダダッ!!
「•••むぁすぁむぅねどのぉぉぉ!なぜ、おれからにげるのれぇ!?」
「アンタが追いかけるからだ!つーか、タチの悪い酔い方してんじゃねぇ!」
(•••竜の旦那、旦那にお酒呑ませたんだ•••あ〜あ、酔い回りが早い湯槽の中で呑ませるなんて•••お馬鹿さん)
「政宗様、走ると危ないですぞ」
「!•••good timingッ!!」
「ま、政宗様?」
「アレを何とかしてくれ、小十郎!忍!」
「(ヾノ・∀・`)ムリムリ」
「Ahッ!?なんだその顔!?テメェ、それでも幸村のオカ•••!!」
ガシッ!!
「つ・か・ま・え・た•••もう、逃がしませぬぞ•••まさむねろの」
「!!」
「あちゃー•••ご愁傷様、旦那に生気抜かれないように頑張ってね竜の旦那」
「HA!?どういうこ•••ッ」
「んぅぅ•••」
「〜〜〜ッ!?」
「•••真田の方から政宗様に口付けるとは•••珍しいな」
「•••これは俺様もビックリ」
「ぐすっ•••まさむねどのぉ•••!おれのことッ•••おきらいっ•••なのれ•••ッ•••!」
「い、いや•••そうじゃなくてな•••幸村?とりあえず落ち着け、話はそれからだ、アンタのこと大好きだから、な?」
「•••うむッ」
むぎゅっ
「•••政宗様、真田も落ち着いたようですし、部屋に戻られては?」
「おれはまさむねろのと、はなれたくない•••」
「oh•••嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか幸村•••okey、それじゃあ俺の部屋に行くか?」
「うむっ!」
「•••というわけだ、手ぇ出すんじゃねぇぞ小十郎、忍!」
「は、はぁ•••」
「行ってらっしゃ〜い」
「•••おい、良いのか?真田をあのまま行かせて•••」
「大丈夫、あれだけ酔ってる旦那は無敵だから•••愛情表現が半端ないんだよねえ、ああなると」
「•••どうなるんだ?」
「相手がお館様なら殴り愛の拳の語り愛でしょ、俺様なら日頃の感謝だとかで肩の揉み愛とか•••かな」
「ほう•••良いじゃないか」
「良くないよ•••酔ってて疲れ感じ無いのか、お館様は半日以上それに付き合わされたことあるし、俺様なんて加減してくれないから死ぬかと思ったし」
「•••今更だが、政宗様が心配になってきた•••」
「そんなことより、自分の心配した方が良いんじゃない?」
「•••?」
「竜の旦那の部屋に旦那が行っちゃったから、こっちの部屋に来るでしょ?」
「まぁ•••」
「だったら、今日は寝かせないからそのつもりで、ね?」
「•••元よりそのつもりだ」
「へへっ、そう来ないとな!」
「•••やれやれ、あの2人には困ったものだな」
「とか言って、俺様と2人になるのは嬉しいんでしょ?」
「ああ」
「•••真面目に言われるとちょっと照れるんですけど」
「可愛いな、お前」
(•••やっぱり右目の旦那の可愛いの基準がわからないッ!)
「•••?」
おわり
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