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□★爆発的彼氏
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「んん…なるほど…ぅ…」
「…あ、ごめんね。」



もう三度目だ。
体内に注がれる熱を感じたのは。
そして何とも心のこもっていない謝罪も、三度目。


「成歩堂……もう…もうやめてくれ……っ…死ぬ…」

声は掠れ、息もきれぎれだが、何とか告げたのだが。


「…言っただろ。誘わなきゃ終わるんだよ?
なのに………そんな可愛い声で死ぬ…っ…なんて」



堪らないじゃないかっ
などと言って、成歩堂はまた腰を突き揺らした。




「っ…ぅぅぅぅぅん!!!」

「…あ、今終わりと思って油断しただろ。
…御剣のナカ…びっくりしてぎゅーって締まった気がする…気持ちいいね…」

「も…やだ……やめろ…っ…!!」



成歩堂は、あるスイッチが入ると手が付けられない。

問題は、そのスイッチのレバーが簡単にONに入る事だ。



そもそもこうなったきっかけも、本当に些細な事だった。






その時私は、雨で濡れた靴下を洗面所で脱いでいた。

立ったまま脱ぐのは苦手なので、床に座りこんで。

その時、突然後ろから抱き込まれた。


「御剣………」
「…成歩堂?」
「御剣………ほしい!!」

次の瞬間にはどさりと、洗面所に押し倒されていた。








(どうしていつも、)


揺さぶられながら、遠くの意識でいろいろと思う。


どうしていつも無理矢理にされ、私の意見は何も聞きいれられないのだ。


どうしていつも



「…ぁ…みつるぎ…出るっ」
「……んんっ……」





私は、されるがままなのだ。





fin
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