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□『カルアミルク』
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『カルアミルク』

今日は久保ちゃんがバイトで。
なんか寂しいっつーか、なんつーか…。一気に部屋が広く感じて気持ちワリィ。

しょーがねぇからアイツが帰ってくるまでゲームして帰りを待ってた。…ら玄関のチャイムが鳴った。

「時任ー、俺。」

やっと帰ってきたっ。
たくっ…この俺様を放置しやがってっ。

「おかえり〜」


っつーか手に持ってんの何だよ?俺の視線に気付いたらしく、久保ちゃんが手に持っているソレを少し上げてみせた。



「コレ?」

「なんだよ、ソレ。」

「いやぁ、帰りが遅くなっちゃったから、時任にお詫びのシルシとして、おいしいもの作ってあげようと思ってさ。」

「マジ?!!やりぃ!!サンキュ、久保ちゃんっ(嬉)」

「いえ、どーいたしまして?」












…この時、俺はあんなコトになるなんて思ってもいなかった……




「出来たかぁ〜??久保ちゃんっ」

「はい、お待たせ」

「なぁ、コレって?」

「飲み物だよ。ココアみたいに甘いよ」

「ふーん?とりあえずいただきまーすっ」

「どーぞ」


「甘いけどうめぇ!!!ホントにココアみてぇ!!〜久保ちゃんっおかわりっ!!」

「はいはい(笑)」



そして二杯目を飲み終えて久保ちゃんを見ると…なっなんかヤラシイ顔してっぞ?!

…イヤな予感が……。そういえばなんかボーッとしてきた…。

「くぼちゃ…ん?」

「時任が飲んでたソレね、カルアミルクっていうカクテルの一種で結構アルコール強めに作ってみたんだけど…」

「そんな…の、俺様…に…飲ます…なっ……!」

「アレを二杯飲んだら…ね?」

何かホントにヤベ……
酔ってきて身体が言う事きかねぇし…あんま声出ねぇ…。

「時任?俺が言ってたお詫びのシルシはカルアミルクじゃないんだよねぇ…」


とか言いながら俺の着ているパーカーの裾に手を入れてきた…

「ヤメ…ロ…」

「思うように動かせないんでしょ?…身体」

久保ちゃんはそう耳元で呟くと俺の耳たぶを噛んだ。一瞬身体に力が入って。…コイツ、俺の弱い場所ばっかり攻撃して………

けど俺自身の身体も思うように動かねぇから…久保ちゃんのいいようにされるしかなくて…

「や…っ」

「今日1日時任に何も出来なかったんだから…お前に触れさせて、時任−。それが俺のお詫びのシルシ…」

このエロ!!!
とか思っても抵抗も出来ないまま久保ちゃんに深く、深くキスされた。…酒のせいかわかんねぇけど久保ちゃんのキスが心地よく感じて。なんか別に他のコトなんてどーでもよくなってきて。いつも優しいけど、今日はいつも以上に優しくキスしてくる。そのキスの仕方から久保ちゃんがゴメンねっていう意味を含めてんのがわかった。そしてその感覚に侵されて…あとのコトはよく覚えてない。けど、とりあえず朝目が覚めたらベッドに2人で寝てたから…。


しょーがねぇか、バイトだったんだし。…でも1人で家に居る俺様の身にもなれっ!!とか思ったり。あまり1人にしておくと、口きいてやんないからなっ!!…とか心の中で叫んで、久保ちゃんに抱きついてまた眠りに就いた。

















〜オマケ〜
久保ちゃんがカルアミルク…だっけ?たしかそんな名前のカクテルに入れたアルコールの量はかなり多かった。だから二杯であんなになったのか……てかそんなモン飲ますなっ!!!って思っても、もう遅いけど……。
ホントに悪戯好きだよなぁ、久保ちゃんって。もしかしたらぜってぇ俺様よりガキっぽいトコロあっぞ?!!アイツ!

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