*.Mininovel
□依存症
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コトコト…
時間かけて牛乳を温める。
そしてブラックコーヒーにその牛乳を注ぐ。砂糖を少し入れて混ぜれば時任の好きなコーヒーの出来上がり。
「ほい、時任の分」
「サンキューv」
猫舌なんだからゆっくり飲みなさいね、なんてこの前言ったら、俺は猫じゃねぇ!って言われちゃった。…うーん、そういう意味ではないんだけどね(笑
「…久保ちゃん」
「ん〜?」
「何ニヤケてんだよ」
「俺ニヤケてた?」
「バッチリ、ニヤケてた」
あら〜…顔に出てたんだ。
「…気になる?」
「べっ…別に…」
「ふーん、じゃ教えない」
「なっ…!」
「だって別に気にしてないんでしょ?」
「うわ!隠し事だ!ズリィ〜!俺なんてすぐバレんのに…!」
「それはお前の行動がパターンだからっしょ」
辛い事があったら寝室に籠もったりとか、
「納得いかねぇ〜」
「こればっかりはしょうがないっしょ?」
「う〜」
そう言ってコーヒーを見てる時任を見ると、丁度下を向いていて細い首がパーカーから覗いていて、
…おいしそう。
なんて思っちゃった俺は相当な時任依存症。
そして自分の欲望に忠実な俺は素直に時任を
…いただきます。
end