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「滝ちゃん大好き」



「ぶっ」



いつもの曇り空。いつもの朝。いつもの食堂。いつもの席。いつものA定食の味噌汁を啜る滝ちゃんに、隣に座る私がかけた言葉。



「うわっ、滝夜叉丸。こっちに吹き出すな、汚い」


「滝夜叉丸くん大丈夫〜?」



いつもは一緒ではない二人だが、今日は席を見付けられなかったらしくご一緒している。


滝ちゃんの前に座る(仲悪いのにこういうところは疎い)三木ヱ門が、滝ちゃんにしっしと手を振りながら悪態をつく。

一方私の前に座るタカ丸さんは茶化すでもなく本気で心配しているというのに。



「なっ、私のせいではないだろう!!喜八郎が…」


「うん、私が?」



また口喧嘩を始めそうな二人の間をぬうように口を挟んだ。



「!き、喜八郎、が…」



当の滝ちゃんは耳まで真っ赤にして、私から目を反らす。



どんなに言い訳しても、





何の説得力もないよ



滝ちゃん、愛してる。




 

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