「日本…」 どうしたら、君と仲直り出来るんだろう。昔の君は誰も寄せ付けない静けさを持っていて、たった独り空を見上げる姿はとても安心出来た。独りでいる君はとても綺麗だった。そして、俺ならその白を鮮やかに染められる自信があった。 とても苦戦したけれど、渋々俺を受け入れてくれた君の表情は、俺の全ての傷を癒した。 それからというもの、君は周りに追い付こうと必死で、独りでいる事が少なくなった。それでも、教え教えられの日々は発見に満ちていて、君の達成感がとても嬉しかった。 時には共に笑い、 時には共に泣き。 共に戦った時は、もうこれ以上ないくらい素晴らしいパートナーに出会えたと思った。俺と君を足して、足りないものなどないだろう。 惑いつつも輝き合う日々は、とても眩しかった。 それを、 それを壊したのは、俺だ。 「…………」 少しの、冗談のつもりだった。まさか君をあんなにも傷付けてしまうなんて思いもしなかったんだ。悪いのは、俺なんだ。 そう言ったところで、何が変わる訳でもない。俺はたった一言で、一瞬にして君の敵になったのだから。 ああ、ごめんなさい。 それで済むのは子供の内だけ。俺は、もう大きくなってしまった。君よりも、大きくなってしまった。 昨日の友は今日の敵。 俺は君が好きだ。好き過ぎて、求め過ぎた。 ずっと見ていたから、大抵のことはわかるよ 憧れ、だったからね。 今はもう、戻れない。 |