SS

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ある晴れた日の事。


「にっほーんッ!!」


そう聞き慣れた声がして振り返ればやっぱりと。



「お前のおっぱいは俺が頂くんだぜー!!」


「ヒッ!?」



韓国さん。私と同じ東アジアに属する本名大韓民国さん。中国さんを兄と慕う私のお隣りさん。



「あれ?今日は抵抗しないんだぜ日本」


考え事をしていた私に気付いた韓国さんは手は私の胸を探りながら問いかけてきた。



「……………」


「?」



この人にとってこの行動は日常なのだろうか。相手の許可もなしに胸に触れるという行動は。まあ許可をくれと言われても易々許しなどしないが。相手が私だったからまだ良いものの、女性だったら訴えられるに違いない。


でも。



「うはー、日本の胸柔いんだぜー」


「そんな訳ないでし…んっ…」



私は男だ。柔かな胸などある筈がなく、彼の指の行き着く先は当然、ふたつの突起になる訳で。



「…っ…韓国さ…あっ」


「ん?何なんだぜ?」


多分この人は素で聞いているんだ。この人にとってこれは日常なのだから。


「っその…手…」



それでも



「今日の日本、大人しいんだぜ」



私が抵抗しないのは。





「あぁっ…ふ…」


「日本?あったかいんだぜー」



韓国さんが私の肩に顎を乗せて、だらりと頂垂れる。手の動きもやっと治まって。



「…………」




ああもう貴方って人は!





いいかげんに自覚してください



早く気付いて。




 

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