詩
□夕日
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夕陽は
思いを隠すためにある
今日も
夕陽に染まりながらアイツと歩く
オレンジ色に染まったアイツの顔
俺より伸びた影
いつの間に差が付いたんだろうと考える
毎日
こうして夕陽に染まりながらアイツと歩く
そのたびに
アイツの影が少しずつ伸びてる気がする
ただ背が伸びてる訳じゃない
俺の中で
アイツの存在が大きくなっているからだ
影の長さは思いの長さ
夕陽の中を歩くのは
アイツに気付かれたくないから
だから今日も
オレンジ色に染めてもらいながらアイツと歩く
「おまえ、顔赤いな」
なんて
言わないでくれよ?
†end