俺とお前

□お前は俺のオアシスだ!
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ああ、ナルトが俺を見つめてる・・・。

そんなに熱い眼差しで見つめられたらいくら俺でも我慢の限界が・・・。

はっ、こ、これはもしや!誘ってるのか!!?

そんなに強く手まで握りしめて、お前ももしや我慢できないのかー!
そ、そしたら俺も男として応えてやらねぇと・・・。

い、いやいや抑えろ俺、今は大蛇丸の所に行かねぇと。
そんなチョメチョメな事してたら死にかけた意味がなくなる。(チョメチョメな事ってなんだ)

だが!据え膳食わぬは男の・・・、うおお、俺は一体どうしたら。(二回目)


「何で・・・、何でだよ・・・サスケェ」

「!」


や、やっぱり俺が何もしないから怒ってんのか?

ちっナルトの奴・・・可愛いじゃねぇか。(激しく勘違い)


「何でそんな風になっちまったんだよぉ!!お前は!!」


!?

そんな風?
そんな風ってなんだ?

俺は何も変わっちゃいない・・・。

安心しろ。
俺は今まで通りナルトまっしぐらだ!!
そしてこれからもな!!


「・・・俺がどうなろうがお前になんの関係がある」


くっ・・・、突き放したような言い方を許してくれナルト。

どうか今しばらくは放置プレイで・・・。
・・・・・俺だって辛いんだ。

俺は絶対に大蛇丸の力を手に入れて、そして・・・・必ずお前の元に戻ってくるからな!

それまでには夜の知識も猛勉強しておくから、お前はなんの心配もしなくていいんだぜ!
リードは俺に任せろ。
いや・・・、

全て!!!俺に任せろ。
俺に身を委ねろ!


「俺には俺の道がある。それがたとえ誰であろうと指図される義理はねぇ」

「・・・・・・・・」


そんな顔すんなナルト、いくらお前でもこれだけは譲れねぇんだ・・・。

ザ・俺とナルトの愛の素敵過ぎ計画を・・・俺はどうしても成功させなきゃならない。

そのためにこれは避けて通れない道なんだ!!


「お前が木の葉の連中とじゃれあうのはもう終わりだ。帰れ」

「え?なんで俺が?」


!!・・・しまったぁ!
俺とした事が・・・、そこは『が』じゃなくて『ら』だろうが!

つい思った事が言葉に出ちまうから困るよな全く。

今はナルトに嫌われなきゃいけねぇってのに、しっかりしやがれ俺!

・・・今だけだ。今だけ嫌われるだけだから!!

だが・・・うおお、何だこの心臓に突き刺さるような胸の痛みは!!!


心拍数上昇中!心拍数上昇中!う・・・これはかなりやばい状態だ。

大丈夫!大丈夫だから俺!決して永遠に嫌われる訳じゃねぇ!だから落ち着け!

そうだ、ナルトも普段は照れ隠しであんな態度取ってるが、実は俺の事が好きで好きで堪らないんだ。
現に今も俺を追って来てくれたじゃねぇか。

そんな意地らしくてかわいらしいナルトが、俺の事を嫌いになるはずがねぇ!

ふん、やっぱりお前には俺が必要なのか、・・・全くしょうがねぇ奴だな。(お前がな)

・・・よしよし、何とか心拍数も落ち着いてきたな。
危ねぇ危ねぇ・・・。

だが、このままじゃ危険だ。このままここに居続けたら、俺はナルトに可愛さ負けして木の葉に戻っちまうかもしれねぇ!

一刻も早くここを離れねぇと・・・俺達の未来に明日はない!!






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