俺とお前

□約束
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ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン


今は朝の7時。
うちはの屋敷中に鳴り響いたのはチャイムの連打音だった。

ダンダンダンダンダンッ!

ガラッ!


「煩ェ!!!」


なんとも不機嫌に玄関に姿を現し勢いよく扉を開けたのは、今の今まで気持ちよくベッドで寝ていたうちはサスケ。

その双眸は赤く染まり、寝起きに関わらず写輪眼が浮かび上がっていた。


「よぉ、サスケ!」

「……何の用だウスラトンカチ」


毎度毎度のお決まりのやり取り。





†約束†



(サスケ視点)


……安眠を邪魔され、俺の苛立ちは頂点を迎えようとしていた。

だが俺の問いにも答えず、勝手にずかずかと玄関に入って行くナルトが隣。
俺はその姿を恨めしそうに見るが当の本人は気にもしてない様子。


「お邪魔しま〜す!」

「邪魔すんなら帰れ…」

「朝っぱらから何写輪眼出してんだってばよサスケ」

「…………………」


……さぁ何でだろうな。誰かさんが俺の眠りを妨害したからか?


ナルトは来慣れているこの屋敷の中を、さも自分の家のように台所へと歩いていった。

俺はでかい溜息を吐いて仕方なしにナルトの後をついて行く。

ナルトは手に持っていたでかい袋の中身をドサドサと机の上にぶちまけると、エプロンを装着した。(もちろん俺の)


「朝飯作ってやるからその間に顔洗って歯磨いて来いってばよ」

「……………」


……作ってやるって、俺は別に頼んでねェんだけどな…。

俺は怒鳴る気も失せ、とぼとぼと洗面所へ向かう。
今日は休日、第七班も任務は入っていなくて休み。
……いつからだ、ナルトが休みの度に俺んちに来るようになったのは。

まるで俺を見張るかのように……。


『もう……どっか行っちまったら許さないからな…』


大蛇丸の所へ行って、木の葉の里に帰って来てからもう半年。
五代目の温情により、俺はもう二度と勝手はしないという約束で以前と同じ生活をする事を許してもらった。

それからずっと、ナルトは任務が休みの度、人の安眠を妨害しに俺んちに押しかけてきては夜には帰って行く。

その繰り返し。


…………もう俺は何処にも行かないのにな。





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