俺とお前

□甘いチョコレート
1ページ/10ページ



受け取ってもらえるだろうか。


この気持ち、受け止めてくれるだろうか。


怖い。


でもワクワクする。


心臓がドキドキして……




今日は、特別な日。








−甘いチョコレート−











俺うずまきナルト。
只今サスケに片思い中。


好きだって気付いたのは最近。
気付いたら頭ん中サスケの事ばっかり。

初めはよかったんだけどさ、最近じゃ生活にまで支障が出てきた。

任務中サスケを見てて怪我したり、サスケの事考えてていつの間にかラーメンがのびてたり…。
さすがにちょっとやばいと思った俺は本日行動に移す事にした。

その名もバレンタイン大作戦!
今日は2月14日。
チョコを渡して気持ちに気付いてもらおうって作戦だ。


内心渡すのが怖くないわけじゃない。
あいつは男で俺も男。
気持ち悪いって言われたらそれでお終いだし。

その後任務とかどうなるかなとか考えたりもしたけど、後のこと考えたって何にもならない。

そのうちぼーっとしすぎて誰か怪我でもさせたら、ほんと取り返しのつかない事になるし。

とりあえず何もしないより行動しようと思う。

てなわけで、チョコ作り開始だってばよ!


開始時間、朝の5時。


「なんだよこれ、チョコ溶けねーじゃん」

「あっちー!火傷したー」

「うわ、もう固まってきやがった。でも負けるかー」


軽く20回は失敗しただろうか。
途中で材料がなくなって買いに行ったりしながらやっと完成した時にはもう昼過ぎ。

台所も俺もチョコまみれですごいことになっていた。


「…やっと…やっと完成した。手ごわい相手だったってばよ……」


俺は急ぎ風呂に入って身体に纏わり付いた甘い匂いと共にチョコを洗い落とし、綺麗にラッピングしたチョコを持って家を飛び出す。

俺はサスケを探して色んなとこを走り回った。
サスケの家、修行場、一楽…そして広場を通り過ぎようとした時、


居た!







.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ