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□ROUND6:迷子
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ここはどこだろう…
「…そっか。あーあ困っちゃったな。犬ったら迷子になっちゃった」
「ははっ!勘違いじゃね?」
「わ…山本武」
「よ!ってか、お前が迷子なんだろ?」
「は?ふざけんな。私が迷子になるわけが無いでしょ」
「いやいやいや。」
「ふんだ。私は犬と黒曜を散歩してたの。私は迷子じゃない」
「ここ並盛だぜ?」
「ばかな」
「いや、ばかじゃねーし。」
「そんな…まさか、私が…この私が迷子なんて」
「どんだけー」
「絶望した!」
「おまえ誰だよ」
「おまえこそ誰だよ」
「取り敢えずさ、おまえ黒曜に帰れよ」
「黒曜ってどっちよ」
「は」
「ひ」
「ふ…じゃねー!!おまえ、ふざけるのもたいがいにしろよな!びっくりし過ぎてうんこ出そうだったぜ」
「勝手に出してろばか」
「まぁーいいぜ!一緒に黒曜に行ってやるぜ!」
「ありがと」
こうして私は山本武と黒曜に向かった