詩集

□デパス 0.5mg
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あふれ出る

でもそんなんじゃ押さえ切れない


自分に黒い何かが、

それこそ包み込むように覆い被さる

今こそその瞬間

目覚める




だが、

こんなんじゃ致死量には至らない



だから哲学者は付属する

非常事態には至らない、と


唐突な行動には苦が待つのみ

世の中上手い事回っている



強力であっても

桁違いなこの手の中のモノは

致死量にすら至らない



無知にして数は必須

無能は愚かなもの





目眩に吐き気

掻き回される内蔵

望んでた奇跡は起こらない

それでこそ絶望



なんてことだろう

現実は厳しい

浅はかな望みを簡単には

受け入れてはくれないだろう



望んでいた未来

終わりを望んでいたのに

現実は



苦痛な妄想から

また

苦痛な現実へ




胃液が蠢く

それも手に入れたいもの




トランス


気が狂っていてもいいだろう

貪欲に求めてもいいだろう



傷跡を癒す逃避を

リアルには慰めと戒めの矛先へと






ひざまずけ

たとえ幻覚でも
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