大樹の囁き
□変わらないヒカリ
2ページ/7ページ
「ふぅ、やっぱり散歩はいいなぁ」
アカデミーでの仕事を終え、俺は木ノ葉の里を気分転換で歩きまわっていた。
そんな時、目に止まったのは…
目の先にいた金髪の少年だった。
「あんな頭をしているのはあいつしかいない」と悟ったおれは、その少年に向かって手を振った。
「おーい、ナルトー!」
「…イルカ先生!?」
予想的中だった。
俺の言葉に振り返ったのは、うずまきナルト。
この里の、まだぺーぺーの忍者で…アカデミー時代、俺のクラスにいた生徒だ。
ナルトはぱっと顔を輝かせて俺の元へと駆けてくる。
これはいつものこと…
でも、今日は少し違ったんだ。
ナルトの頬には、たくさんの傷やあざの痕があった。