大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!

□第10話
3ページ/6ページ



ふたたび出発した車列は、暗い洞窟を進んでいた。

洞窟の中は、巨大なつららや氷の柱がいたるところに見受けられた。

洞窟はゆるやかにではあったが、複雑に曲がりくねり、いくつも分岐していた。


そしてしばらく走ったところで、突然トンネルがとぎれ、ユウリたちを乗せたバスは明るい空の下に出ていた。


そこは崖に面した曲がり角で、ちょっとした広場ほどの広さがあった。

崖の反対側は、雪の積もった上りの急斜面になっている。


そこでバスやトラックが、次々に停車していく。

どうやらここが次の撮影場所のようだ。



待ちかねたように、ナルトはバスを飛び降りる。

それに続いて、ユウリたちも背を伸ばしながら雪原へと足をつかせる。



「やっと地面だぁ♪」


サク「ふぅ。長かったわね」



口々に言葉を発する中、スタッフたちは忙しげに立ち働き始める。

と、洞窟の出口に近い方から、助監督が青ざめた顔で走ってくるのが見えた。



スケ「かか、監督ー!大変っス!」


マキ「今度はなんだ!」


スケ「また雪絵さんが逃げました!」


マキ「………なにぃ〜!?」



わずかの間があって、マキノが大声で叫んだ。

その会話を聞いていたカカシは、顔を強張らせると、すかさずユウリたち四人を周りへと集めた。



カカ「雪絵さんを手分けして探すぞ」



ユウリたちは無言で頷くと、カカシから無線機を手渡される。



カカ「見つけたらすぐに無線で連絡するんだ。いいな?」


「「了解!」」



こうして、五人は瞬身で消えたのだった。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ