短編夢小説
□Until a day to meet again =再び会う日まで=
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私は中学2年生のころ、親の仕事でアメリカに行くことになった。
お父さんの会社の本部は、アメリカで、昇進した父さんは本部のアメリカに転勤することになったらしい
友達と離れるのは悲しかったが、我が儘は言ってられない
アメリカでは、私のような黒髪東洋人は浮くだろうと思ったが案外そうではなかった
そういえば地理で習った。
アメリカは多民族国家でどんな人種でも受け入れる為、私のような東洋人は珍しそうな目で見られることはない
これでは気にしている自分が恥ずかしいのかもしれない
お父さんはロサンゼルスに建設されているマンションを借りて、そこにすむことになった
広さもなかなかのもので、以前の一軒家に比べたら少々狭いかもしれないが文句を言うものではない
ロスの学校の人たちも、みな明るくやさしい、自由主義のアメリカ人を思わせるとてもいい印象を受けた
・・・・・・・
ロスで暮らし始めて2週間
英語がまるっきりだめだった私は、簡単な日常の会話くらいだったら少しできるようになった
だが、まだまだ生活していくには不便で、難しい英語は、少し日本語ができる子に簡単に通訳してもらった
だが、いつまでも通訳してもらうわけにはいかない。
教科書などに載っている日常会話だけではみんなの会話に入るのは難しい
応用力を鍛えるには、一番身近だと本がいいだろうと考えた私はロスの図書館に向かった
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