BOOK 突発的SS

□免許取ろうぜ!
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「今だ!思いっきりアクセルを踏み込みなせェ!!」



他の教習車から降りてきた土方教官を目にした途端そんな指示を飛ばしてきた沖田教官の瞳と声はびっくりするくらい輝いていました。



「あの」
「なんだ」
「さっきは…ホントに申し訳ありませんでした…」
「ああ。俺をひき殺しかけた事な」
「(…沖田教官のせいっちゃせいなんだけどね…)」


昼休憩に土方教官と顔を合わせたので、先ほどやらかした事を二つのお昼ご飯を並べながら謝った。


「まあ気にすんな。ああいうヒヤッとする経験も最初のうちにしといた方がイイんだ。危険予測っつーやつな。誰かが飛び出して来るかもしれない、前の車が急に停止するかもしれない。沖田の外道が教習生を使って奇襲をかけてくるかもしれない、いつか俺は奴に消されるかもしれない、いや気のせいかもしれない、いややっぱ気のせいじゃないかもしれない、だったら消される前に消してやりたいかもしれない、そうなのかもしれない、いや出来る必ず出来る俺には出来る、そんな気がする、かもしれないのかもしれない。ってやつだな。まあ、教えるのが俺らの仕事だからな。なんでも聞け」

「(長いよ!)じゃあ、お言葉に甘えて…さっそく…」
「おう」
「えと…非常に申し上げにくいんでけど…」
「おう」
「その丼の上で黄色く渦巻いてるものはなんですか教官」
「おう」
「(おうって!口に運んでるし…!)まさか、マ、マヨネーズ?」
「おう」
「ちょーっと掛け過ぎじゃないですか!?(そもそも白米にマヨネーズってなしだろ!)」
「おう」
「(だから!聞いてないよねこの人!?うわ完食した…!さっそく煙草だし…)」
「ふー」
「(煙草うっめェェ!みたいな顔してんよこの人瞳孔開き過ぎだよこの人ー!)」
「お。時間だ。んじゃまあ、教習一緒になったらそん時はよろしくな」
「(この人絶対隣でモクモク吸うよこの人!)」








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それか隣でマガジン読んでる感じ
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