BOOK 突発的SS
□免許取ろうぜ!
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免許を手に入れるべく自動車学校卒業目指して頑張るにあたりこの先とてつもない不安を感じたので、教官を変えてもらいました。もじゃもじゃ教官ごめんなさい
「沖田でさァ。適当によろしくな」
またしても少し不真面目そうな教官に当たってしまったけど、坂田さんよりは幾分も生気があったので少し安心しました。(そしてちょっぴり笑顔が眩しい)
「まずは仮免目指して頑張ろうぜィ」
少しあった心配をよそに、沖田教官のお陰で順調に実技の授業は進んでいきました。
教習所内のコースで皆、実際に路上を走る教習を受ける為に必要な仮免許取得に向け頑張っています。
「今から走ってもらうコースは、ハンドルを上手く切るのと車幅感覚に気をつけてもらいてェコースな」
「クランクと、S字カーブってやつですよね!」
「そうでィ。クランクとドS字カーブでィ」
「(ド?)」
「はい、クランクは上出来でさァ」
「やったー」
「はい次、ドS字カーブ!」
「(だからなんで ド?)」
「はいハンドル反対にー。タイヤ落ちますぜィー」
「(むむ 難しいー)」
「オイオイ、こんなんじゃ仮免すら夢のまた夢ですぜィ冗談ですよねィギャグですよねィアンタこんなもんも出来ねーでよくこれまで生きてこれやしたねィ相当親にも周りの人間にも迷惑掛けて生きてきたんでしょうねィ容易に目に浮かびまさァはいハンドル戻して俺はアンタの様な醜態晒してる奴を見てるだけで吐き気と苛立ちが湧いてくるんでさァ同じ空間なんかに居る自分に怒りすら覚えらァはいちゃんとタイヤの位置確認してあーあマジで早く上手くなってもらわねーと血管切れそうでィはい今ちょっと右に寄り過ぎねーなんでこんなに下手糞なんでィマジ信じらんねーむしろ神業それとももしかして俺の血管切らせる為の演技だったりするんですかィ?おやおやアンタ見掛けによらず役者だねィ……!」
「(〜! 笑顔、黒…!)」
S字カーブ、完走。
「おー 初めてなのに一回もタイヤ落ちませんでしたねィアンタなかなか上手ェや!合格!」
「(ドS…!)」
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S字カーブだけはドSな教官 とか