クラップ

□瀬奈さんと…
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「おかえり」
びっくりした。
帰ってきたら
アサコさんがいたから。
笑顔で手を振っている。

「た、ただいま…アサコさんどうして?」
びっくりしすぎてしどろもどろになる。

「おかえりなさい。久しぶりに
アサコちゃんがこっちに帰ってきたって顔だしてくれたのよ。」
お母さんがにっこり笑って言った。

「そ、そうなんだ。あの、私とりあえず着替えてくるね…」
アサコさんの顔がまともにみれない。
こんなことならあの時、告白なんてしなきゃよかったな…。
バタバタと自分の部屋へいく。

あの頃…アサコさんには沢山付き合ってる人がいた。
それでもここからアサコさんが
いなくなるってわかったから
告白したんだ…


「ねぇ、久しぶりに帰ってきたのに、そっけないじゃん」
後ろからアサコさんの声。

ひゃっ!
びっくりして振り返る。

「あの…着替えるからでてって」
私に近寄るアサコさんを
牽制するように言った。

「ほんと、随分見ないうちに
冷たくなったね。あの頃はアサコさんアサコさんって慕ってくれてたのに」
私の言葉を無視するように
アサコさんは近づいてくる。

「私より他に好きな人できた?」
アサコさんが私を見つめる。

「…近寄らないで」
近くにアサコさんを感じながら
私は顔をそらした。

「答えないんだ?」
アサコさんが首筋を指でそっとなぞる。

「…それならカラダに聞いてやる」
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