クラップ
□安蘭さんと…
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「危ないで。はよこっちにきなさい」
私はふるふると首を振った。
「聞きわけない子やな…」
仕方ないと言う風にトウコさんが笑う。
そして次の瞬間には私はトウコさんの腕の中にいた。
「なんでそんなに心配させるようなことばっかりすんねん?」私をしっかり抱き締めたまま髪に顔をうずめてトウコさんが呟く。
「トウコさんを困らせたい訳じゃないよ…」
「ほな、さっきみたいなことすんなや…たのむから」髪におでこに目にほっぺに唇に甘いキスが降りてくる。
くすぐったくて心地いい。
結局、私はこの人に愛されてるのを確認したいからついアマノジャクな行動を起こしてしまうのかもしれない。
「トウコさんが好きよ」
私はトウコさんの背中に腕を回してギュッと力を込めた。