クラップ

□涼さんと…
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「おいしい?」
目の前にいる私の恋人は嬉しそうに私に問いかける。

「…おいしい…」
沢山泣くとおなかがすくんだな、なんてぼんやり考える。


「でも!こんなことで許したわけっじゃっないんだからね…っっ」
ヤバイ、また泣けてきちゃった…


「あゎわ、泣かんといてや。たのむからー…泣かれると弱い…」


「っだって!トヨコさんが悪いんじゃないっ…」
鼻をグズグズさせながらも目の前のケーキを頬張る。

「だからごめんて…、初めて泣かしてもーたな…」
トヨコさんがいつの間にか私のすぐ隣にいた。


「もう誤解をまねくようなことはせぇへんし、絶対泣かさへん。」
そう言って優しく涙を拭ってくれる。


自分の額をコツンと私の額にぶつけて、
「誓うから、泣きやんでや…」


「…もう泣きやんだもん…」優しいトヨコさんの仕草に涙はいつの間にか止まっていた。


「よかった。ほら、クリーム口元についてるやん」
トヨコさんは、私の口元についてるクリームを親指でぬぐって、ペロリと舐めた。
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