01/25の日記

12:50
鬼刃
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あんまりにも鬼刃のCDが格好良くて書きたかったSS。






俺はNYに来ている。
初めて訪れたはずなのに懐かしい感じがするのはこの街に憧れが強かったためだろうか?

そして何より某英会話教室ではまったくダメだった俺の英語が通じるのが無茶苦茶嬉しい。
フィーリングで何故だか会話になるのだ。

そして今調子に乗って怪しげなBARで酒を飲んでいる。
回りが外人というだけで渋谷と変わらない気がする。
俺のことを誰も知らない中会ったばかりの音楽好きの、この国で音楽を嫌いな奴なんか居ないだろうが意気投合していた。

かなり酔いが回り気がつくとこの店で歌う事になっていた。
どんな話しの流れかはよく覚えていないが。
知り合ったばかりの男がレコードを回してくれるらしい。
俺も酔っ払っていたし勢いでステージに上がりマイクを握った。
伊達に渋谷でステージに上がっていたわけじゃねぇ。
その時俺は気が大きくなっていたようだ。

フリースタイルのラップは十八番だという自信もあったし。


俺が歌いだすとやけに盛り上がっている気がする。
外人はノリがいい。
日本でやるより確かなリアクションにテンションもあがる。

やべぇ楽しい。

上を取る事ばかりに気を取られ音楽の楽しさを忘れていたようだ。
だからDMCに負けたのかもしれない。

もう一度俺の音楽でクールにノリのいいものをやりてぇ。






そして目が覚めるとゴミ捨て場で寝ていた。
服以外金目のものを取られている。

体がギシギシする。

殴られたようだ。

手痛い洗礼を受けたようだが全く記憶にない。

酔いのせいか殴られたためか楽しくBARで歌っていたことまでしか覚えていない。
なにをやってんだ俺は。


ヨロヨロ立ち上がりツアーのお仕着せのホテルに向かう。
パスポートとかは部屋に置きっぱなしだから大丈夫だろう。

やっぱり俺は負け犬なんだと苦い気分になる。

ガラスに映った自分の姿にウンザリした。
顔は殴られてないようだが、体がとにかく痛い。
もっとも殴り合いのケンカなんてほとんどしたことが無いため、この痛みが殴られたためかどうかの判断は出来ないが。
寝ていた場所も悪かったかもしれないが薄汚れているのが反吐がでる。

結果はどうあれ久しぶりに楽しかった気がする。

妙に清々しい気分で日本と変わる事の無い朝日を浴びながら、ホテルへとゆっくりと足を踏み出した。












鬼刃をちょっとカッコ良く書きすぎたような気がする。

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