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□始まり 一輝×晴彦
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家への帰り道
土砂降りの雨の中
車を走らせていると暗闇の中で道路脇の電灯がポツンと灯いているその下に何か塊が・・・
近付くにつれて形がハッキリとしてきた
・・・子供!?
走っていた車を路肩に停めて駆け付ける。
まだ息をしている・・・
とりあえず揺すってみる
「大丈夫か!」
「・・・ッん・・ッん」
苦し気な声をあげる少年
「オイ!」
「・・・スースー」
眠ってるのか?袖から覗く白くてしなやかな腕は、かさぶただらけで
訳有りなのか?コイツ?
それにしてもこんなところに寝せておく訳には・・・
「・・ハァ・・しょうがない」
抱えてみると思ったより重くは無かったイヤむしろ軽いぐらいだ
少年を抱えて車の後部座席に乗せた
俺はドアを閉め運転席に乗り込んだ
アクセルを踏んで車を出した
運転しながらチラチラ
ミラーで後部座席を見た少年はまだ眠っているようだ
そうこうしているうちにマンションに着いた
少年を抱えてエレベーターに乗って部屋に入った
「オイ!起きろ!」
「ーんーー」
少年はねぼけているいるようだ
「びしょ濡れだと風邪ひくぞ!シャワー浴びて体暖めてこい!」