素直になれない(オリジナル小説)

□第三章 勇気をください
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翌朝。




「カイトおにーちゃんっ」

「ぶおわあっ!」

アオは、いきなり小学生くらいのサイズに成長していた。

「な、なななな……」

ようやく慣れてきていただけに、中途はんぱなサイズに戸惑うカイト。

(魔法がとけかかってる……?)

別れの日は、近いのかもしれなかった。

「……どうしたの?カイトおにいちゃん」

ぺたぺたとカイトのほっぺたをさわるアオ。だんだん、今の性格に近づいてきているかもしれない。

「アオ……俺に、勇気をくれないかな」

「うん?」

アオのこと。ちゃんと大切にしたい。

そのことに気付かせてくれたから。もうちょっとだけ、手伝ってほしいんだ。

「俺、好きな子がいるんだ……」

「わぁ、そうなんだ!おにいちゃんもおむこさんになるの?」

「ははは、そうだな……。ちゃんと、言えるかな……」
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