おれんじ

□第1弾
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事の始まりはこうだ。



「一護。これを飲んでくれないか??」



虚圏にいる黒崎一護。

藍染と同等な立場であるこの男だ。

そんな彼の平和を壊そうとしているのが彼、藍染だ。



「あぁ?なんだそりゃ。」



藍染の手には小さなフラスコ。

そこまではいい。

問題はその中身だ。


青いような、緑色のような・・・

とにかく不気味な液体が入っている。

それを藍染は笑顔で一護に飲むように言うのだ。

正確には飲ませようとしている。


もちろん、そんなあやしい液体を簡単に飲むわけもない一護は迫ってくる藍染に背を向けて走り出した。




「ぅおーーーーーー!!!来んなぁーーー!!(泣)」



「これを飲んでくれれば追いかけないさ」

「誰がそんなあやしいもん飲むか!!」

「違うさ。あやしくなんてないとも。ただちょっとしたものだから☆」

「俺を殺す気か!?」



そのちょっとしたものというのが何なのか聞きたいところだが、笑顔で迫る男から逃げるのに必死になって、聞けるわけがない。



「死にはしないさ♪多分。ザエルアポロに頼んで作ってもらった。危険はないと思うよ。多分」

「余計飲めるかーーー!!しかもなんだよ、多分って――!!!」




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