おれんじ
□第3弾
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久しぶりに来た現世はとても空が青かった。
[手を繋いで]
廊下を一人トコトコと歩いている市丸が連れてきた元・死神
名を日番谷 冬獅郎
ツンツンと立っていた髪は下ろされ、幼さを感じさせてくれる。
「ふーゆーvV」
何とも言いようがない明るい声が日番谷の耳に届いた。
振り向いてみれば花を散らせている市丸の姿があった。
日番谷は足を止め、彼の方へ向いた。
「現世いこっ」
「・・・は?」
何の脈絡もなく・・・しかも拒否権はないらしい。
市丸は日番谷の背を押し、準備を急がせた。
日番谷は何が何なのか分からず、頭に?を浮かべつつ仕方なしに準備を進める。
義該に入れば肩が凝って仕方がないのか、いつもより眉が寄っている。
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