TOLその後…
□3 ガドリアの戦鬼
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「問題はそこなんです。あのクロロが戦地から抜けてまで遺跡船に来たというのは、ガドリアが"本気"ということだと思います。」
「…国力でクルザンドに劣る祖国が互角で戦えるのも
ギルフレイ殿の力あってこそという面もあるらしいからな…。」
ジェイとクロエが話す中、クロエの隣にいたセネルが尋ねた。
「ところでなんでそんなやつが遺跡船にいるんだ?」
セネルの問いにクロエも頷く。
「それは…」
そう言うとウィルは先ほどの騎士達との事をセネルとクロエに話した。
「そんな…シャーリィを連れて行くなんてそんなことさせてたまるか!!」
「祖国はまだそんな事を言っているのか…情けない…!!」
セネルとクロエは話を聞いて、怒りを隠せないようだ。
だがシャーリィは
「…でも私にはクロロさんは悪い人には見えなかったな」
「まあね。それに、軽くてそんなにつよい〜って感じは全然しなかったし。」
そしてジャーッという音とともにモーゼスがトイレから出てきた。
「ほうじゃの、それにあのあんさん、嬢ちゃんを連れていくのはやめるって言っとったじゃろ。」
クカカと笑うモーゼスに対してジェイは
「いや、モーゼスさん?そんなの向こうが口から言ったでまかせかもしれないじゃないですか、ホントお人好しなんですね。あと手を洗ってください。」
ズバズバ言うジェイに怒りながらもモーゼスは洗面所に向かった。