1stSS
□VSミューズ
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ちょうど太陽は真上に来ていて、ベンチに腰掛けて、「あったかいね」と笑い会う
私、東雲 澪は隣に座る天才芸術家の彼、三原 色と久しぶりのデートの真っ最中だ
『VSミューズ』
「でも、めずらしいよね?色サマからデートのお誘いって」
ふろ思っていることを呟くと
「うん、君が呼んでる気がしてね、最近はアトリエに居ることが多かったし、たまにはお日様に当たらないとね」
にっこりと笑って返されて嬉しくなって、澪も笑顔になる
(今日はミューズが嫉妬すればいいな)
そんなことを思いながら空を見上げる
ミューズというのは色の中でイメージが湧いた時に微笑むらしい…
よく色は、澪とのデートの途中でも、アトリエへと急いで帰ってしまう
今日は久しぶりのデートなのだからジャマしないでほしいなぁっという澪の刹那の願いであった…
無残にもどうやら彼に女神は微笑んでしまったらしい…
「私、無意識のうちに色サマを呼んでたのかも「動かないで!」」
「へ?」
いきなり色に静止の言葉を言われまぬけな声をあげてしまった…
「そぅ、そのまま…うん…そう…」
色にじっと見つめられれば、次第に顔が赤く染まっていく