1stSS
□バレンタインSS
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今日はいつもより少しだけ暖かな風が吹いていたから、洗濯のついでにお掃除もしちゃおうかなって、始めたら…ついつい本気になっちゃって…いつの間にか大掃除みたいになっていた
って、言っても…散らかってるのは私の部屋ばかりで、先生の部屋には無駄がなくて、いつも通りのキレイなままだった…
[バレンタインズ*メモリーズ]
「はぅ〜〜、疲れた!!」
ペタンと座り込むと、後ろで暖かそうな湯気のたった、マグカップを両手に持った零一が入ってきて
「少し休んだらどうだ」
っと声をかけてきた
「あ、ありがとうございます。」
カップを受け取り一口コーヒーを口に含んで「美味しい」と呟くと「そうか」っと帰ってくる
「そういえば…零一さんの部屋って、無駄なものとかないんですか?」
「不要な物をとっておく必要があるんだ?」
っと逆に聞き返されてしまった
「えっと…何て言うか…もったいない…って感じがして…」
「まったく、目的を持って残しておくならともかく、”もったいない”と思って残す、よって君の部屋は今の惨状になるのだな」
「う…すみません…ι」
勢いよくコーヒーを飲み干すとカップを置くために部屋を出て行く、零一の部屋の前を通ると、ドアが少しだけ開いていた
隙間から中を覗くと、白を基調とした、シンプルな部屋が目に入る
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